Johnson Lifelog | Cornell MBA 留学記

コーネル大学ジョンソン経営大学院にてMBA留学中。コーネルMBAの合格体験記、留学生活の紹介に加え、ホスピタリティ、デザイン関連のトピックを扱います。

Destination Johnson - Welcome, class of 2020!

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https://www.linkedin.com/school/cornelljohnsonmba/

 

本日4月20日から22日迄の3日間、2-year MBA の class of 2020 を対象としたイベント「Destination Johnson (通称DJ)」が開催されています。

 

これは、現時点で進学を決定した& Admitされ進学を検討している class of 2020 を対象に、Johnson のカルチャーをより知ってもらうためのイベントです。

Dean's welcome(Mark W. Nelson)をはじめ、KeynoteHernan J.F. Saenz, MBA/MILR ’98 | Bain & Company)、Immersion showcase、Team activity、Club mixers、Student hosted dinner、そしてIthacaの食とお酒が集結するDinner reception "Taste of Ithaca!" など、盛りだくさんの3日間となっています。

 

昨年、自分は都合が合わずに(この時期にこの為だけに渡米は厳しく…)参加することは出来ませんでしたが、DJは、クラスメイトや在校生と初めて顔を合わせ、これから始まる2年間に期待をふくらませる良いイベントです。

 

と同時に、自分にとっては、あと1ヶ月で1年目が終わることを実感し、感慨深くそして胸騒ぎを覚える(Immersion の Final report が間に合うのか…)1日でした!

 

Welcome, class of 2020! 

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Club fair の様子。

 

【MBAの週末】Georgetown MBA 探検

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ImmersionのトレックでWashington D.C. へ行った後、そのまま春休みに突入したので、Georgetown大学へお邪魔してきました。

2年生のNさんに案内して頂き、色々と教えて頂きました、ありがとうございました!!

 

※Georgetown MBA の日本人在校生サイトはコチラから

georgetownmbajapansocietytest.blogspot.com

気持ち良い春の陽気だったこともあり、キャンパスはとてもきれいで魅力的でした。皆さん是非ビジットしてみたほうが良いと思います!

 

Georgetown MBA はひと学年約270名のサイズで、Johnsonとちょうど同じ大きさ。

一方で、学部生含めた総学生数でいうとG:4,523名、C:23,016名で、キャンパス自体はCornellよりもコンパクトでした。

ビジネススクールの学生の7割が、海外での在住、就学、就職経験があるそうで、アプリケーションにおいても海外経験が考慮されているとのこと。

 

また、2年生の必修として Global Business Experience という海外の企業をクライアントとしたコンサルティングプロジェクト(現地渡航あり)があるそうで、ここでも海外経験というのを重視している印象を受けました。

施設面では、ビジネススクールの建物がキャンパスで一番(?)新しく、とても快適そうな建物でした。

 

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ビジネススクールが入る5階建ての建物 Rafik B. Hariri Building は、2009年に竣工したそうです。

 

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建物の中には陽の光が差し込んで、とてもきれいで明るく、使い勝手の良さそうな建物でした。

 

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正門を抜けてすぐの桜と、その後ろには大学の歴史を象徴する Healy Hall が。

 

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ランチは、Georgetownで定番の THE TOMBS というお店でハンバーガー!

 

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ポトマック川沿いの散歩も最高でした。Georgetown の街も色々なお店がコンパクトにまとまっていて、非常に魅力的な街でした!

 

他のビジネススクールのキャンパスを探検して、プログラムについて色々聞いてみるのもとても楽しいですね、次回チャンスが有ればまた別の学校に行ってみようと思います。

【受験雑感_5】Why Johnson?

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今日は、自分がJohnsonを目指した理由についてご紹介します。久しぶりにビジット時や卒業生とのチャットの記録を見返したのですが、その頃を思い出しとても懐かしくなりました。

 

 

キャンパスビジット時のイメージ

自分は、本格的に出願準備を開始する前に、Johnson含め3校ビジットしたのですが、その時の印象が一番の決め手となりました。

スモールコミュニティ

これは在校生のブログ、チャットを通じてJohnsonの特徴であることを知ってはいたのですが、実際にビジットしてSage Socialへ参加をしたことで、改めて魅力的に感じる事ができました。

また、このスモールコミュニティというのは、

  小さなクラスサイズ(2学年で556名) ✕ イサカという立地

という掛け算から生まれるもので、単にサイズが小さいということではなく、クラス以外の課外活動含めて同じコミュニティ内で行われることによる連帯感のようなもの、だと個人的には解釈しています。

 

※Sage Socialについての詳細はこちらからどうぞ

f52mba.hateblo.jp

さらに、このスモールコミュニティの中で、いくつものリーダーシップの機会があるというのも、これまで海外経験が無いところからMBAを目指す上では自分にフィットしていると感じました。

進学した今でも同じ印象を持っていますが、自ら仲間を巻き込み行動を起こして、いくつものリーダーシップの機会を作り出すことができる、という方がより正確だと思います。

ビジットで一緒になったアプリカント達の雰囲気

同時期にビジットした他校と比べ、アプリカント達の雰囲気(目的意識?)にも違いがあったのが面白く、全員がそのまま将来のクラスメイトになるとは言わないまでも、個人的にはひとつの判断材料になりました。

自分が進学している場面を想像できるか

これまた主観的ですが、こういった「肌で感じる」タイプの判断材料を得られるのも、ビジットする大きなメリットの一つだと思います。「良い学校かどうか?」に加え、「自分に(自分の目的に)合った学校かどうか?」という軸でも考える材料となりました。

 

※ビジットについてはこちらの記事もどうぞ。

f52mba.hateblo.jp

 

ホテルスクールとの連携

不動産デベ&ホスピタリティのバックグラウンドのため、ホテルマネジメントのトップスクールが同大学内にあるというのも魅力のひとつでした。

(ちなみに、SC Johnson College of Business としてのコラボにより、The Hotel SchoolとDysonの単位をJohnsonのelectiveと同じ扱いで取得できます)

また、実際にJohnsonの卒業生からMMHの卒業生を紹介して頂き、さらにそのつながりから Cornell Hotel Society Japan | CHSJ の会合にも参加させてもらうなど、受験前からCornellのネットワークに大いにサポートして頂きました。

 

サステナビリティ分野での実績

Johnsonをユニークなプログラムにしている要素の一つが、Center for Sustainable Global Enterpriseによるサステナビリティ分野へのフォーカスです。

私は、特に卒業後にサステナビリティ特化したキャリア(renewable energy や impact investingなど)を目指している訳ではないのですが、今後、どの産業においても、企業が自らの外部性に意識をより傾け、社内外に対して適切にコミュニケーションする必要が出てくると感じており、この分野について米国での事例含めて勉強しておきたいと思っていました。

実際に、1年目の春学期にはSustainable Global Enterprise Immersion を専攻し、e-Commerce企業をクライアントにプロジェクトを行っています。

その他

在校生・卒業生

同業、異業の多くの在校生・卒業生に話を聞きました。一部の方には、メンターのように色々と相談に乗って頂き、また、Johnsonの卒業生と一緒に仕事をさせて頂くという幸運にも恵まれました。

合格が決まったときは、先輩方に良い連絡をできるのが嬉しくてたまらなかったのを覚えています。

ランキング・知名度

先程の様に「良い学校かどうか?」だけではなく、「自分に(自分の目的に)合った学校かどうか?」という軸に重きを置いていたため、ランキングはあまり気にしませんでしたが、全く見なかったという訳でもないので一応記載しておきます。留学自体は2年間ですが、卒業後はずっとその学校の卒業生であり続けるというのも、それはそれで事実なので。

余談ですが、在校生や卒業生への質問として「なぜ今のランキングだと思いますか?」というのは面白い質問かと思います。

 

心配だった事

ビジネスとの距離

イサカはNYCから車で4時間半と、都市から離れた場所にあります。そのおかげで魅力的なコミュニティや、学問に集中できる環境が得られる一方で、丸々2年間ビジネスとの距離が開きすぎてしまうのでは?ということが心配でした。

結果としては、Immersion programBR consultingBR ventureCayuga fund などビジネスにコミットできるプログラムも多く、インターン等も含め、アカデミックとビジネスのバランスはそれぞれの個人次第だと感じています。

個人的に、1年目は、クラス、インターンリクルーティング、Immersionで大分スケジュールがいっぱいになってしまったのが実際のところです。

施設面

Johnsonの入っているSage Hallは歴史のある建物で、最新鋭のピカピカ施設というわけではなく、そこまで施設面には魅力を感じませんでした。

しかし幸運なことに、今年から新たにBreazzano Family Center ができたたため、class room, breakout room ともにきれいな建物が使えています。

※移転ではないので、クラスはSageとBreazzano両方で行われ、メインはあくまでSageに残っています。なので、授業ごとに行ったり来たり(徒歩7分くらい)する日もあります。

 

 

以上、少しでもご参考になれば幸いです。

もし、Johnsonについてご興味を持って頂き、ご質問等ございましたら、こちらよりご連絡頂けますと幸いです。

MBAで体系的に学ぶということ

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学校は一週間ちょっとの春休みに突入しました。私は、SGEのクラスでワシントンDCトレックへ行った後、そのまま数日滞在し、昨日イサカに帰ってきました。

 

今は、休み明けの提出に向けてレポート&プレゼンに取り掛かっているのですが、このクラスは、Hotel schoolと Design and Environmental Analysis (college of human ecology) が提供する、Health, Hospitality and Design Industry Seminar というものです。

※ちなみにCollege of Businessへの統合の結果、Hotel schoolのGradレベルの授業は、通常のJohnsonのelectiveの単位と同等に卒業単位に参入できます(他学科から取れる単位数に制限されない)

 

毎週ヘルスケアやホスピタリティのファシリティデザインに関連するゲストスピーカーがレクチャーに来てくれるのですが、その中間課題が、スピーカーの中から3名を選んでレポート&プレゼンボードを作成するというもので、

  • 3名の話がどのようにrelatedしているか述べ、
  • それらを synthesizeし、
  • 自らのconcernideaを加える

というシンプルなものなのですが、学習にはこの流れが大事だなと改めて思います。(そんなん10年前の大学時代に思っとけよ!というのはごもっともです…)

 

「経営について体系的に学べる」というのは多くのビジネススクールの体験談やWhy MBA等でも耳にする言葉ですが、この「体系的に学ぶ」ということのひとつのキーワードがsynthesizeだと考えます。

体系的なものをまるっとそのままインプットする、というよりも、色々とインプットしたものをアウトプットする過程で自ら体系立たせる、というイメージでしょうか。

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また、そのためには、

  • ある程度のインプットの量(もちろん質は高いに越したことはない)
  • 強制的なアウトプットの機会

が必要であり、それらを効率よく提供してくれるのがビジネススクールという場なのかなと思います。特に、このアウトプットの機会がどの程度戦略的に定められているか(求められるsynthesisのレベル、頻度、アウトプットの方法等)というのは、それぞれの学校によって個性が出るところかなと思います。

 

さて、長々と皆様にお付き合い頂きながら、このレポート&プレゼンの必要性を自らに言い聞かせたので、観念して作業に戻ろうと思います。

 

ちなみに、自分は、話が面白かった以下3名の話をsynthesizeする予定です。

  • GSKのReal estate部門でオフィスのリノベーションをリードした人
  • Cornellでtherapeutic landscapesを研究するドクター
  • Hiltonの戦略イノベーション担当シニアディレクター

Sage Social - Johnsonへのビジットは木曜日がオススメ

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スモールコミュニティ、教授と生徒の近さ等、Johnsonの特徴をよく表すイベントのひとつがSage Socialです。

写真にあるように、ビジネススクールの建物「Sage Hall」のDyson Atriumにて、毎週木曜日の放課後に1時間半催されるSocial(うまい日本語訳が思い当たらないのですが、交流会といった感じです)のことで、Johnson関係者(学生、家族、教授、スタッフ等)は誰でも参加できます。

 

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微妙に画質を落としています、すみません…

 

大学が軽食とドリンク(ビール&ワインも)を提供してくれることもあり、毎回多くのJohnson関係者で会場は一杯になります。特にフォーマルな会では無いので、好きな時間に来て友人と話すも良し、軽食だけ取ってミーティングに戻るも良し、ビールで一週間の疲れを癒やす(Johnsonは基本的に金曜日の授業はほぼ無いです)もよし、思い思いの時間を過ごします。

私も含め、Johnsonにビジットされる方はこのSage Socialが開催される木曜日を絡めていらっしゃることが多いのですが、実際に、学生同士の雰囲気のみならず教授やスタッフと学生の距離感を見るのにも良い機会だと思います。

また、それぞれのSage Socialにはテーマが決められていて、関連するクラブや組織が趣向を凝らした企画を提供します。

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来週は、Community Impactという団体によるチャリティーオークションが開催され、Japan Clubでも日本酒&升のセットを提供する予定です。

 

今後、Johnsonへビジットをご検討される方がいらっしゃいましたら、是非木曜日を絡めてお越しください(要事前要録&たまにSage Socialのない木曜日がありますので、詳細はこちらをご確認下さい -> Connect at a Sage Social

 

【無料】英語「で」学べる おすすめオンライン講座

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Khan Academy

www.khanacademy.org

www.youtube.com

Youtubeを活用したプラットフォームで、経済学からプログラミング、アート迄、幅広い分野の動画を提供しています。MOOC(massive open online course)という言葉が流行り出す以前から地位を確立していた印象です。

お気に入りポイントは、

  • 黒い背景に手書きの板書という、学校の授業スタイル
  • youtubeの機能で字幕をonにできる
  • 登録も何も必要なく、好きな時に興味のある動画だけ見られる

例えば、MBAミクロ経済学&ストラテジーでも扱われる代表的なトピックスである「囚人のジレンマナッシュ均衡」についてもこの通り。

youtu.be

ファイナンス 101の「Present Value」も、しっかり取り上げられています。

youtu.be

 また、Khan Academyのwebページでは、他のMOOCと同様に、複数の動画や記事が体系的に組み合わされ、まるでひとつの講座を受講しているかのように、学習を進めることも可能です。こちらはアートの歴史。

www.khanacademy.org

 

edX

www.edx.org

MITとハーバードにて設立された、大学レベルのMOOC の非営利プラットフォーム。Certificateを取得しなければ、無料で受講することが出来ます。

お気に入りポイントは、

  • 各国の一流大学の講義無料で受けることができる
  • コースのディスカッションボード等を見ると、世界各国からモチベーションの高い生徒が受講しているのがわかり、刺激になる
  • 断片的な動画ではなく、テキストやクイズ等を組み合わせたコースとしてデザインされている(Certificateを出せるレベルのコースデザイン)

私は、コーネル大学ホテルスクールのIntroduction to Global Hospitality Managementというコースを受講していました。

週2,3時間の受講で合計6週間がモデル期間で、ビデオを視聴たり、エクセルで分析をしてからミニテストに答えたり、掲示板上でディスカッションしたりといった内容でした。Introductionとは言いつつも、業界の構造から運営形態の戦略、マーケティング、HRと幅広くカバーされていました。

www.edx.org

 

Coursera

www.coursera.org

こちらは、スタンフォード大のAI・機械学習の権威であるAndrew Ng氏らが設立したMOOCプラットフォーム。こちらも受講だけであれば無料です。

目玉はやはり、Andrew Ng氏が直接担当するMachine Learningです。

www.coursera.org

 

興味のあるトピックスから探す

 また、興味のあるトピックスについて、プラットフォームを横断的に検索してくれるサービスもあります。似たようなトピックスでも、複数の組織(大学)が提供していたりするため、有料のもの無料のもの、開講時期、口コミやレーティング等で比較することができます。

www.class-central.com

www.mooc-list.com

www.coursebuffet.com

 

よろしければ是非活用してみて下さい!

MBAインタビュー: The Latest Tricky Questions Asked By Top Business Schools

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Poets & Quantsより。

poetsandquants.com

 

Trickyかどうかはさておき、それぞれの学校を比較して見るのは面白いですね。

個人的に気になったのは、複数の学校がフィードバックの経験(フィードバックを受ける経験と、与える経験の両方)について質問している点です。

GMACのCommon LORにもフィードバックについての設問がありますが、Johnsonに留学してからの実感としても、自身のリーダーシップに対する360度フィードバック、コアチームに対するフィードバックにとどまらず、クラブ活動、授業、イベント、ことあるごとにフィードバックの機会を目にします。

一方で、自分自身の日本での経験を思い返すと、MBAアプライ時にフィードバック経験についての質問を受けていたら、現在と違って、少し回答が難しかっただろうなと思います。

MBAでのフィードバックの話については、そのフレームワークについて、フィードバックの結果の自己認識について、書きたいことがあるのでまた次回。

 

ちなみに、JohnsonのTricky Questionsはこのような質問だそうです。

Cornell (Johnson)


What alternate career will you consider in case you do not get into consulting?

Tell me about three values that you follow in your life.

What is your leadership style? Please describe a situation where you were a leader.

Did you have any conflicts during this leadership experience? If so, how did you solve them?

What is the one feature that is not mentioned in your application that you would like me to convey to the adcom?

In what company would you like to work?

What do you do in your free time?

What leisure (non-professional) clubs would you be a member of while at Johnson? Why?

What is your leadership style?